チョーコー 金蝶ソース
本日は知っている人は知っているこちらの一本です。
おー!
という反応がある人はやっぱり九州の人、長崎の人が多いのでしょうね!
そうこちらは長崎の名物皿うどんの最強の相棒と呼ばれているソース、「金蝶ソース(金蝶ウスターソース)」です。
長崎県の醸造元29軒が合弁で1941年(昭和16年)設立した長崎醤油味噌醸造工業組合、すなわちチョーコーさんがつくるこちらの商品は、そのチョーコーさんの創業年から発売されているロングセラー商品です。
というわけで今回はソースの記憶です。
長工醤油味噌協同組合大村工場内の金蝶工房という特別な部屋で作られるこちらのソースは開発当時の資料が残っておらず、長崎の中華料理店と試行錯誤しながら作りあげ、代々の造り手が引き継いできたレシピによって作られてきたという秘伝のウスターソースです。
かつて長崎で出前の皿うどんを頼むとオロナミンC(1986年まではスクリューキャップ)の瓶に小分けされてついてきたという逸話もあるこちらのソースはやはり皿うどんと切っても切れない関係のようですね。現在は小分けパックの金蝶ソースもあるようですよ。
まずは一口味見から。
サラサラ系のテクスチャでしっかりの酸味と香辛料が印象的。香辛料も普通のウスターソースとは一味違いますね。
そして勝手な印象ですが、醤油メーカーのつくるソースの中にも醤油が入っていることが多かったりするのですが、こちらはそんなことはありませんでした。しかしながらこちらのソースの甘みは、九州の醤油と通ずる甘さを感じます。やっぱりこの子は九州の調味料だね!となりました。
一通り味を反芻してみたら、やはり一番印象に残るのは香辛料でしょうか。そのしっかりしたスパイス感が一番の個性な気がします!
そんなわけでまずはやっぱり皿うどんに使ってみましょう。
本場の皿うどんは豚骨スープベースの白めの皿うどんが多い気がしますが、今回はあっさり目のスープで餡を作りました。
そして少し食べたら味変をしていきましょう!
やはりスパイシーな印象が加わり印象が変わります。
作った後にわかったことなんですが、餡は甘めでどろっとしたテクスチャでまろやか豚骨スープのまったり餡のほうが絶対相性は良さそう。
まろやかな中にピリッと効く金蝶ソースのほうがしっかりコントラストが効いてわかりやすいかもしれないと思いました。
食べてみてわかることも多くやはり食は奥深いと思いました。
野菜との相性もよいので、オイスターソースなどを使い肉との炒めものにしても良さそうです。
そしてソースと言えば焼きそば。
こちらのソースで焼きそばも作ってみましょう。
お好み焼ぽい焼きそばな感じになりましたが、こちらのスパイスがいい感じです。ソースの好みはいろいろありそうですが、スパイスしっかりのソースが好きという人は試してみるのは良いですね!
今回は醤油でなかったのであまり写真を取らなかったこともありますが、作ればよかったと思うのは炒飯です。ラベルにも書いてあったのでずっと気になっておりましたが、次回出会ったときに作ってみたいと思います。
あとは主にフライなどにも使って使用しました。
他今回は試しませんでしたが、他の中濃ソースなどとブレンドしてみたりなども楽しそうなソースですね!
長崎といえばの名物は他にもちゃんぽんが有名ですよね。
もちろんチョーコーさんのちゃんぽんスープも旨いです。
粉末のちゃんぽんスープが多い中チョーコーさんは濃縮液体タイプです。
作ったちゃんぽんの写真は残しませんでしたがこちらも美味しかったですよ。
日本で初めてソースを作った会社はヤマサ醤油ですが、その販売は1年で終了してしまったそうです。※1885年(明治18年)
現在でも関東より関西での消費が多いソースですが、もし関西のメーカー、長崎のメーカーが初めて売り出していたら結果も違ったかもしれませんね。
その街の料理に根付いた調味料やはりとてもおもしろかったと再確認した一本です。
※写真のサイズは320mlボトルです。おいしく頂きました。
金蝶ウスターソース |
名 称 : ウスターソース |
ブランド : チョーコー |
製造者 : チョーコー |
カテゴリ : その他 |
発酵熟成 : - |
仕 込 : - |
原 料 : 醸造酢(国内製造)、砂糖、野菜・果実(りんご、トマト、たまねぎ、にんにく)、食塩、アミノ酸液(大豆を含む)、香辛料/カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、香辛料抽出物、甘味料(甘草) |
塩分濃度 : 約10.6% |
ホームページ : https://choko.co.jp/ |
購入場所 : スーパー |
作ったもの : 皿うどん、焼きそば、フライその他 |