伊藤商店 傳右衛門 たまり

愛知県武豊町の伊藤商店さんの「傳右衛門 たまり」です。以前に同じく伊藤商店さんの「がんこたまり醤油」を使ってみましたが、本品で2本目です。
「がんこたまり醤油」は濃厚なたまり醤油(溜)でしたがこちらはどんなお醤油なんでしょうか。

武豊町に現存する醸造元の中で2番目に古い伊藤商店さんは、1859年創業。初代 初代吉野屋傳右衛門さんから数えて現在では九代目の当主が作る味噌、醤油が主力商品です。

「がんこたまり醤油」も杉木桶で3年熟成される醤油でしたが、こちらの「傳右衛門 たまり」も同じく3年の熟成期間を経て作られ、出来上がりの量がとても少ない貴重なたまり醤油だということです。

さてそんな貴重なお醤油実際に使ってみたいと思います!

原材料が大豆と食塩のみの溜まり醤油。
3年熟成のお醤油はやはり濃厚。しっかりのとろみ感があり、色も濃密な黒い色をしています。
見た目からわかる濃厚な黒色、そしてまとわりつくようなとろみは食材を優しく包みこんでくれることでしょう。

口にいれるとしっかりコクがある醤油の旨い味が口に広がります。大豆由来の強く濃厚な旨味を感じることが出来ます。少し酸味だったり複雑な味わいもあったりしますが、全体的な旨味で押し切られてしまいました。

「がんこたまり醤油」のときもそうだったのですが、マグロそれも脂の多い刺身につかうと本当に美味しかったので、刺身から頂きました。

やはりお刺身には抜群。お醤油の味はしっかりしてますが、しっかりした味のお刺身とは仲良しですね。山葵はマストで欲しいところです。

うにとマグロはもう。。。
言うことはございません。

木綿のしっかり詰まった納豆に少しだけかけても良いでしょう。大豆×大豆の爆発が楽しめます。

もちろん焼き物などにもよいですね。おすすめは鶏モモのチキンステーキです。写真取らなかったことを後悔しましたが、雑多に作ったチキンステーキがそれはもう旨でした。

やはり脂の多い食材との相性は抜群。そして焼きのメイラード反応とも最高です。火が入ったときの香り香ばしさは幸せ香り。

焼×溜=幸の公式はテストに出ることでしょう。
煮物や汁ものにも良いと思います。
使うときは濃度を確認しながら使うのが良いと思いますよ。
煮豚などにも良いでしょうね。

最後に罪な食べ方です。
卵黄とこの「傳右衛門 たまり」を混ぜ合わせ卵黄醤油にし、牛カツを漬けて頂きました。

何かわからないのですが、とりあえず罪深くごめんなさいという気持ちになったのは内緒です。

濃&厚の極みでした。


さて「がんこたまり醤油」と「傳右衛門 たまり」の比較としては、「溜傳右衛門 たまり」のほうが濃厚ということですが、「がんこたまり醤油」も濃厚でした。ただやはり濃厚の最高峰を目指すななら是非「傳右衛門 たまり」をお試し頂くのが良いのかもしれません。

※瓶の写真は以前の紙の飾り付けがついたものです。現在は変更でついていないそうです。

※写真のサイズは200ml瓶です。おいしく頂きました。

傳右衛門 たまり
名 称    : たまりしょうゆ
ブランド   : 傳右衛門
製造者    : 伊藤商店
カテゴリ   : たまりしょうゆ
発酵熟成   : 3年
仕 込    : 木桶
原 料    : 大豆・食塩
塩分濃度   : 16%
ホームページ : https://www.kuramoto-denemon.com/
購入場所   : スーパー
作ったもの  : 主に刺身。