美味しい卵かけごはんを食べたい人へ おすすめの醤油 6選
みんな間違いなく大好きな卵かけご飯。
いわゆる”TKG”を美味しく食べたいですよね。
簡単ですぐ食べれる、しかも美味しい。そんな卵かけご飯ですが、皆さんご存知の通り材料は至ってシンプルです。
シンプルなだけに、素材の持つ個性とそのバランスによって味が決まるので、おいしい卵かけご飯を食べるためには、「相性の良い醤油を選びたい」と言うのは、至極真っ当なことかと思います。
卵かけご飯に相性の良いお醤油とは
卵かけご飯に相性の良い醤油を、おおまかに分けて5つに分類してみました。
- しっかりと甘めで、旨味を感じる卵かけご飯専用醤油やだし醤油
白醤油や淡口(うすくち)醤油をベースにした醤油で、卵の味をしっかりとアシストするような醤油。卵を最大限に楽しむ系。 - 出汁の味や旨味がしっかりとしていて、塩分が適度にある醤油
白醤油や淡口(うすくち)醤油や、それらの醤油に出汁や旨味を添加した比較的塩分がしっかりとした醤油。口に含むと、卵の甘みと旨味を感じつつ、醤油の出汁や旨味、塩味を感じる系。 - 優しめの火入れをしていない生(なま)醤油
濃口醤油の中でも、火入れをしていない醤油。卵の味と醤油の味をどちらも感じる事が出来るバランス系。 - しっかりと醤油の味がする濃口醤油や溜醤油、再仕込み醤油
醤油自体に旨味やコク、甘みがある醤油で、卵に負けず醤油の味をしっかり感じる醤油重視系。 - 自分好みにブレンド、甘みと旨味と塩分を調整したオリジナルブレンド
そのまま文字通り自分好みにブレンドをし、味を調整します。独自の美味しさを追求する系。
1〜4については、上の方から順に卵の味が強く、醤油の味が控えめなものになり、下へ行くほど、卵の中に醤油の味を強く感じるものになります。
人によって「甘いほうが好き!」「しっかり醤油の味がしたほうが好き」などの好みが人それぞれにあるかと思います。
今回は、第一弾として自身で使ってみたものの中から”卵かけご飯におすすめの醤油”6選をご紹介したいと思います。皆さんの味の好みの中から気になったものを見つけてみてくださいね。
中には入手が難しいものもありますが、そちらはご勘弁ください。
おすすめの醤油
しっかりと甘めで、旨味を感じる卵かけご飯専用醤油やだし醤油
きみとぴったんこ
宮城県名取市にある宮城蔵王のたまご専門店「森の芽ぶきたまご舎」さんが発売している、卵かけご飯専用醤油「きみとぴったんこ」です。
宮城県産の丸大豆醤油と、かつお出汁から作られる”TKG”に特化した商品です。
味は、醤油感があまり強くなく出汁味とやわらかで強めの甘みを感じます。
卵かけご飯に使用すると、卵の味を前面に押し出してくれるアシストタイプで、たまご屋さんが作った醤油らしく、まず卵の味を第一に考えられていることがよくわかります。
卵の黄身をより甘く感じる事が出来る醤油なので、しっかりと卵を感じたいという人に是非おすすめの醤油です。
購入は「森の芽ぶきたまご舎」の実店舗やオンラインストアで販売しています。
出汁の味や旨味がしっかりとしていて、塩分が適度にある醤油
サクラカネヨ うすくち 上淡
鹿児島県いちき串木野市の吉村醸造さんのサクラカネヨ醤油の中から「うすくち(淡口)上淡」です。
この醤油は、淡口醤油でしっかりと塩分があるものの、甘さも十分にあり、さすが九州の醤油という感じです。そのまま口にすると、まるで出汁が入っているかのような旨味と、濃いめの甘みを感じます。アミノ酸と甘味料が入っているためか少し独特な味なのですが、素材と合わせるとその独特な味はそこまで気になりません。
卵かけご飯に使用すると、卵の旨味とともにちょうどいい塩味、そして醤油の旨味が卵に乗り移って非常に旨いです。しっかりとした旨味が全体をまとめてくれます。一緒に食べていた人もこれが好き!といっていました。
たまご屋さんのたまごごはん用醤油
同じジャンルからもう一つ。
こちらは、2006年に全国たまご商業協同組合さんと東京鶏卵事業協同組合さんが、正田醤油さんと共同開発した「たまご屋さんのたまごごはん用醤油」です。
鶏卵業者さんの目線で考えた、卵のための醤油です。たまご屋さんでなどのみで販売されるレアな醤油とのこと。おそらく白醤油をベースにしているかと思いますが、そこに水あめ、食塩、かつおぶし、こんぶエキスなどが入っています。しっかりとした塩味と濃い出汁の旨味、やわらかな甘みを感じます。
卵かけご飯に使用すると、卵の旨味と甘みと引き立て、しっかりとした塩味を感じながら、白身に出汁の味が移ります。また色が薄いので、卵の色も綺麗に残り、黄身の甘さも感じる良いバランスです。これ旨いです。
この醤油は、物産品市場のような所で高級卵とセットの状態で購入しました。あまりネットでも見かけない商品で、店頭でもあまり見かけたことはありません。購入する場合、鶏卵の直売をしているところなどで購入可能らしいので、そのようなところで見かけたときは是非チェックしてみてください。
優しめの火入れをしていない生(なま)醤油
弓削多醤油 しぼりたて生しょうゆ
弓削多醤油の「しぼりたて生しょうゆ」です。これは、埼玉県日高市にある弓削多醤油さんが運営している醤遊王国の2Fの軽食コーナーで限定販売している生揚醤油(きあげしょうゆ)です。
生揚醤油は、火入れも濾過もしていないので、薫りもまろやか優しめでフレッシュな醤油です。そんな優しい醤油は卵かけご飯とも相性バッチリ。醤油王国の軽食コーナーでもいろいろな醤油で卵かけご飯を試すことが出来ますが、これが一番好きでした。
卵かけご飯に使用すると、卵の旨味と醤油の旨味をどちらも感じることが出来ます。火入れをしていないので、優しいこの醤油の味は卵の白身とベストマッチです。醤油も卵も味わいたい人は、是非オススメです。
埼玉県に行った時には是非弓削多醤油さんへ寄ってみてはいかがでしょうか。醤遊王国は、醤油好きさんが悶絶するスポットかもしれません。
ネットでも、弓削多醤油さんの火入れをしていない、生(なま)醤油を購入することが出来るので遠方の方はそちらがおすすめかもしれませんね。
しっかりと醤油の味がする濃口醤油や溜醤油、再仕込み醤油
ヤマロク醤油 丹波黒大豆醤油 菊醤
ヤマロク醤油さんの「丹波黒大豆醤油 菊醤」です。
近くのスーパーでこの「菊醤」と「鶴醤」が売っていて、迷った挙げ句手に取ったのがこの「菊醤」です。黒大豆の醤油は初めてでした。小豆島のヤマロク醤油さんの商品でテレビで取り上げられたこともあるそうですね。
醤油自体の味は、口に含むと大豆とは少し異なる香りと旨味を感じます。これは言葉では非常に難しいのですが、奥にある香りと旨味に普通の醤油とどこか違いを感じるのです。黒豆納豆を食べたときほどの違いではないのですが。
卵かけご飯に使用すると、こちらも卵の旨味と醤油の旨味をどちらも感じることが出来ます。量によっては、少し醤油の香りも強くなりますが、醤油の後味が割とあっさりとしているので、後からしっかりと卵の味わいが追ってきて感じることが出来ます。濃口醤油の中では塩分が低めなので辛くなりすぎることはないのも嬉しいところですね。
自分好みにブレンド、甘みと旨味と塩分を調整したオリジナルブレンド
柴沼醤油醸造 紫峰 + けっこう漬本舗 日光のたまり醤油
柴沼醤油醸造さんの「紫峰」とけっこう漬本舗さんの「日光のたまり醤油」のブレンド。柴沼醤油さんは茨城県、けっこう漬本舗さんは栃木という北関東ブレンドです。魅力度ランキングではよく2つの県が対立として比較されますが、このブレンドは相性がとっても良く美味でした。
もともと「紫峰」「日光のたまり醤油」とも卵かけご飯に相性が良い醤油だと思いますが、ブレンドする際には、「紫峰」1:3「日光のたまり醤油」もしくは、もう少し「日光のたまり醤油」を多めにブレンドして使うのがおすすめです。
「日光のたまり醤油」を卵かけご飯に使用すると、少し甘すぎて醤油の香りと旨味が欲しかったので、「紫峰」を混ぜてつかってみました。「日光のたまり醤油」のフルーティー甘みに、「紫峰」の出汁と和の旨味、醤油の香りが組み合わさり、これが卵と絶妙に相性バツグンで美味でした。
「日光のたまり醤油」は入手が難しいかもしれませんが、「紫峰」は多くのスーパーでも見かけますので、淡口で甘めの醤油とブレンドして使用してみると良いかもしれませんね。