白むらさき
本日は、白醤油を紹介します。
実は令和3年2月で創業百三十余年の歴史に幕を閉じることになった広島の本むらさき株式会社さんの主力商品だった、白醤油「白むらさき」の紹介です。
1890年創業の本むらさきさんは、合成保存料、着色料、甘味料を入れずに作る白醤油の「白むらさき」、濃口醤油の「本むらさき」が主力商品となっていました。このほかにも調味醤油などを製造していたのですが、前述の通り残念ながら令和3年2月に閉業することとなりました。、
今回紹介の「白むらさき」も廃盤、、。となるかと思ったら、
ホワイトナイトの登場があり、この「白むらさき」を継続して作り続ける会社が現れました。愛知県碧南市に本社を置く大正初期創業の日東醸造さんです。碧南市といえば白しょうゆの街ですが、その中でも究極の白醤油をつくりたいということで開発した国産小麦麹を通常の2倍使用する「しろたまり」(※1)などの商品を作る醤油醸造・調味料製造会社です。
※1 大豆を使用していないため、法律上の表示としては小麦醸造調味となっています。
というわけで、令和3年春より商品が徐々に入れ替わり現在販売しているものを見るとすべて日東醸造さんの商品に入れ替わっているように見えます。
冒頭の写真の左側が本むらさき株式会社さん製造時のパッケージ、写真右側が日東醸造さん製造時のパッケージデザインとなります。新しいパッケージは銀枠がついているのが特徴です。原料などを表示しているデザインもそんなに変わっていないイメージです。
ラベルにはおすすめの使用方法がありますね。改行まで同じ!
【おすすめ料理】
お吸物、茶碗むし、めん類、かき飯、若竹煮、まつたけ飯、煮込みおでん、鍋物、魚きす、高野豆腐の煮物、ふき、八宝菜、清進懐石料理、その他いろいろと工夫してご利用ください。
以降ここからは主に現行商品、日東醸造さんの「白むらさき」について記していきます。まずは少しお皿に出してみました。薄めのきれいな黄金色ですね。封を開けた時に白醤油特有の香りもありますね。
口に含むとしっかりした塩分を感じますが、その中に小麦由来の甘みを感じ程よく持続します。白醤油の中でも少しクセがあるものやコクに違いを感じますが、この商品はそこまでクセのようなものが少ない印象のため、様々な料理と相性が良い気がします。
以前の本むらさき社さんのものを口に含んだ時の印象と比較した時、現在のものほうが甘みや味に強さと濃ゆい印象に感じました。保管状況などでも違いは出そうですが、もうすでに並べて味の比較をすることができないので真相は闇の中ですね。
栗ご飯、たけのこご飯の味付けに、岩牡蠣には白むらさきにシークヮーサーを浸けて、ラーメンのベースに。マリネ、ジェノベーゼソースにといろいろなものに使ってみました。
ラベルにあるおすすめの使用方法には、その他にも色々工夫してご利用ください。とありますので使う人次第で使用できるということですね。
二本入れ替えで購入しましたが、古いものから新しいものへの商品の入れ替えは、以下に消費者に違和感を与えないかが重要なポイントなのかもしれません。その点では、「お!」パッケージデザインが少し変わったかなくらいの印象であまり変わったと思われないよう丁寧な引き継ぎをされた印象があります。
一点不思議な点は同じ360mgの容量なのに現行品のほうが多少多く入っていた事。写真を並べて見た時に気づきました。
本むらさき社さんのホームページはすでに見れなくなってしまったのでスクリーンショットをのこしておけばよかったと後悔しています。日東醸造さんにも、「しろたまり」「長期熟成琥珀しろたまり」「三河精進白だし」など魅力的な商品も多いので、こちらもいずれ試してみたいですね。
購入はどちらも関東のスーパーチェーン店ピーコックストアで購入しました。
※写真のサイズは360ml瓶です。おいしく頂きました。