カネイシ いしり

今日も能登の魚醤です。
今回は「いしり」です。

石川県能登町といえば、そう巨大な、、、そう「イカキング」のある町です。そのイカキングから約2キロほど南に行った場所にあるカネイシさんが作るイカの魚醤が今回の「いしり」です。

前回の「魚汁 よしる」を作っているヤマサ商事さんから700mのところにあるカネイシさんは主にイカや海産物を加工し商品として販売しており、徒歩10秒という眼の前の小木港で水揚げされたイカの内蔵を熟成発酵させて作るこの商品「いしり」が看板商品です。

イカキングの町で作るイカの魚醤は絶対に間違いないでしょう!
ちなみに「いしり」以外の人気商品は「イカの塩辛」「いしりぽん酢」等だそうです。

晩秋から初冬にかけて仕込み、二夏をこえて熟成するという「いしり」ですが、使ってみるとやはり魚から作った魚醤とは味わいが違いました。

顔を近づけると、お、お、やはりイカの香りがしますぞ、、、!!

でも臭いとかではないんですよ。すっと優しく香るイメージ。
柔らかく香るので上品な印象ですね。


口に入れるとやはり強めの塩分から感じますが、その後の瞬間から、

イカきたー!!
イカの大洪水。でもやはりさほど臭くないので、とても美味しいです。

イカわたで作っていると聞くとかなり強いクセが有るのかなとそんなイメージを持ってしまいますが、そんなことはありませんでした。

なんというかスルメをぎゅーっと噛んだ時の旨味を濃厚にし肝の旨味を追加した味わいが液体の中に詰まっております。

多少下に沈殿しているものが混ざると苦みの部分を感じますが、なるべく上澄みを使うように気をつけたいと思います。


やはり汁物に使いたいそんな印象です。
はじめに使ったのはうどんの汁です。
夏に開栓しましたので、冷たい汁にいたしました。

もちろんあったかいお汁にも良いですし、鍋などにも良いでしょう!
冷たい汁ならば、さっぱりの汁の中に確かな旨味を加えてくれますよ。

おすすめは「べん漬け」です。
そんな魚醤でつけた漬物って言われてもそんなではないんでしょう。と思っていたら、ナニコレ美味しすぎる。。

大根、きゅうり、人参と簡単に手に入る野菜で十分に美味しかったです。
まろやかで塩味がきつく感じることがなくついつい手が伸びてしまいました。

ということで実はこの「べん漬け」をリピートしてしまったため、あまり写真がないということになってしまいました。三度のリピートをしてしまったこちらの「べん漬け」ですが、炭火で炙って食べるという食べ方もあるようで、次回作るときはこちらを実践してみたいと思います。

最後はパスタにいたしました。

キノコと海老とクリームで少し洋風に。ガーリックとの相性も良かったですよ。
炒めたりなどの料理にも重宝すると思いますが、今回は「べん漬け」が美味しすぎたので、そちらに大部分を使ってしまいました。

こちらの魚醤は震災の前の能登に出張で行った方のお土産で頂きました。
現在は商品の出荷を制限しながら「いしり」の販売を行っているようです。
見かけた際には手にとってみるのも良いかと思います。


※写真のサイズは150mlボトルです。おいしく頂きました。

カネイシ いしり
名 称    : 魚醤
ブランド   : -
製造者    : カネイシ
カテゴリ   : 魚醤
発酵熟成   : -
仕 込    : -
原 料    : いか(イカワタ)、食塩
塩分濃度   : 約19.6%
ホームページ :
購入場所   : 頂きもの
作ったもの  : 漬物が美味かった。。